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椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアとは

骨と骨の間の椎間板が飛び出して近くにある神経を圧迫する事で腰痛や下肢痛が出る病気です。
10歳台後半~50歳にかけて活動性の高い人に起こりやすくなります。

症状

腰痛と片側の足の痛みです。運動や労働にて増悪し、安静にて軽減する傾向があります。
症状は急性の場合と慢性的にゆっくり起こる場合があります。
急性の場合は、最初は腰痛だけでも、数日経過した後に下肢痛を伴うことがあります。
下肢の症状は、圧迫される場所や程度によりさまざまで下肢に広がる強い痛みやしびれ、筋力低下などがあります。

診断

腰痛や下肢痛の痛み方や場所を確認しながら診察(押さえて痛む場所や神経に関する検査)にて調べていきます。
X線(レントゲン)にてすべり症や腫瘍などの他の病気を除外します。
ヘルニアの確定はMRIにて行います。MRIを撮っても治療が変わるわけではありませんので必要に応じて検査を行います。

治療

脱出した遊離したヘルニアは3か月~半年で吸収され(小さくなる)症状が改善する事が期待できます。
以下の治療を頑張ってみましょう。
安静 痛みに応じて無理をしないようにする事が重要です。
過度に腰をかがめたり、重たいものを持つことは控えてください。
痛みが軽減したら、可能な範囲で日常生活を送るように心がけてください。
内服 まずは一般的な解熱鎮痛剤を使用しながら効果がみられなければ、神経痛に効果がある(整形外科学会のガイドラインで勧められています)を使用しますのでご相談ください。

ブロック注射

硬膜外ブロックはヘルニアや神経周囲に薬液を注入し痛みの軽減を図ります。
神経根ブロックはX線で確認しながら神経根に直接針を刺して薬液を注入します。

リハビリ

理学療法士によるリハビリでは、筋肉トレやストレッチにて、筋肉のバランスを整えながら腰を安定化させて、腰痛の改善を図ります。

コルセット

腰を安定化する事で腰痛や下肢痛の改善が期待できます。


以上のような保存治療を行っても症状が改善しない場合や膀胱直腸障害(排尿や排便が困難になったり失禁をする場合)、下肢の筋力低下が出現した場合は手術をする事があります。