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痛風

痛風チェックリスト


下記に該当する方は痛風が疑われます。

  • アルコールを過剰摂取する
  • ストレスが多い
  • 運動量が少ない
  • 激しい運動をする
  • 大食い・肥満である
  • 魚や肉、内臓料理を好んでよく食べる
  • 水やお茶の摂取量が少ない
  • 腎臓疾患を発症している
  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)を発症している
  • 血縁者に痛風の方がいる

痛風とは

痛風とは痛風とは、風が当たった程度の刺激で、患部に激しい痛みが起こる疾患です。

原因は血中の尿酸値が高くなる高尿酸血症です。成人男性の約20%が高尿酸血症を発症しているため、痛風は30~50代の男性の発症が多いです。
痛風は患部が赤く腫脹して痛みが数日間続き、徐々に解消していきます。しかし、1~2年後にほぼ確実に再発します。
発症者のうち約半数が親指の付け根に症状が起こります。
その他には、脚の甲、かかと、足の指、膝関節、アキレス腱の周りなど、下肢に起こりやすい傾向があります。

また、患部に結節(尿酸結晶が固まってできたコブ)ができることで関節の変形が起きたり、深刻な合併症に繋がったりすることも多いです。

痛風の原因

血中を流れる尿酸濃度がある一定以上になると結晶となり、関節に溜まることで炎症が発生し、激しい痛みを示します。

尿酸値の上昇を招く要因は多岐にわたります。

例えば、ビールのような尿酸を作り出すプリン体を多く含むアルコールを摂取すると、一時的に尿酸値が上昇します。また、食事バランスの乱れ、ストレス、激しい運動も尿酸値の上昇を招きます。その他、利尿薬やアスピリンなどの薬剤の影響で尿酸値が上がることもあります。そのため、こうした薬剤を使用する場合、事前に医師に確認しましょう。

痛風の治療方法

①痛みを緩和しながら尿酸値を徐々に下げていきます。

②発作を抑えるために、関節への痛み止め注射、もしくは内服薬の服用を行います。

痛風を根本から治すため、痛みを抑えた後に尿酸値を低下させる治療と栄養管理が必要です。なお、尿酸値を下げることで痛風発作が起こらなくなったからと、治療を中断される方がいらっしゃいます。しかし、結晶化した尿酸を排出するまでは再度発作が起こる可能性があるため、医師の指示に従って治療を継続しましょう。尿酸値を高い状態のまま放置していると、透析治療が必要な腎臓疾患や心疾患に繋がることもあります。

③尿酸値を正常に戻すために栄養管理や適度な運動を行い、生活習慣を見直していきます。

理想的な食事内容と水分摂取

食べ過ぎ飲み過ぎを控え、一汁三菜(具沢山の汁物・炭水化物・野菜や海藻のたくさん入った副菜・主菜)を心がけてください。
プリン体の1日の摂取量の目安は400mgで、尿量は1日2,000ml以上維持できるようにしましょう。
尿路結石ができないように、水分を2,000ml以上摂るようにしてください。

食品 100gに含まれるプリン体の量

極めて含有量の多い食材: 300 ㎎以上

あんこうの肝・マイワシの干物・鶏肉(レバー)・イサキの白子

含有量の多い食材: 200mg~300 ㎎

牛肉(レバー)・豚肉(レバー)・干物(マアジ・サンマ)・カツオ・マイワシ・大正エビ

酒に含まれるプリン体の量

  • 日本酒:1 合あたり、 2~3 ㎎
  • ワイン:グラス 1 杯あたり、 0.4~2 ㎎
  • ウイスキー:ダブル 1 杯(60ml)あたり、 0.1~0.5 ㎎
  • ビール:500mlあたり、 0.5~42 ㎎

痛風に関するよくある質問

痛風になると足のどの部分に痛みが起こりますか?

足の親指の付け根に症状が起こることが最も多いですが、それ以外にも、手関節や足関節、膝関節、足の甲、アキレス腱の付け根などに起こる場合があります。
また、耳介に痛風結節ができたり、尿路に結石ができたりする方もいらっしゃいます。

痛風は前兆症状がありますか?

痛風発作が起こる前に、関節にピリピリ感、ムズムズ感、痺れ、かゆみ、ほてりなどが起こることがあります(痛風発作の前兆期)。
この前兆症状は夜間に感じることが多く、足首や手首など、関節がある部位であれば場所を問わず感じることがあります。

痛風が起きた場合、注意すべきことはありますか?

痛風発作が起きた場合、痛みを抑えようと患部をさする、揉みほぐすなどの対応は控えてください。痛みが余計に悪化する可能性があります。
また、痛みが痛風によるものなのかどうか判断できない場合、自己判断で市販の鎮痛薬を飲むなど行わないようにしましょう。
また、飲酒や入浴も発作を悪化させる可能性があるため控えましょう。
自身で取り組める対処法としては、患部を高く上げ、冷やすようにしてください。それ以外は医師の診察を受けるまで、安静にしてください。

痛風は何科を受診すればいいですか?

痛風は、外科(整形外科)や内科(膠原病・リュウマチ内科、内分泌代謝内科、腎臓内科)を受診しましょう。
この中であればどの科でも大丈夫ですが、完治するまでは定期的な通院が不可欠です。
そのため、アクセスの良い病院やクリニックを受診しましょう。

痛風はすぐに受診したほうがいいですか?

痛風発作の激しい痛みは約24時間続きます。
その後、少しずつ痛みは緩和するので、身体の自由が利くようになったら受診するようにしてください。